課題曲チャレンジ

夏恒例のピティナのコンペティションが、今年はコロナの影響でホールでの審査が難しくなり、それに代わって動画を提出する形の課題曲チャレンジに変更になりました。

私の教室からもB級とE級で生徒さんが参加することになりました。課題曲に変更が決まった当初は、必ず自宅で撮影をすることになっていましたが、自粛解除になって、自宅以外の場所での撮影もOKになったので、Iちゃんは私の教室で撮影を、Nちゃんは自宅の方がリラックスできると言って自宅で撮影することになりました。

Iちゃんは、金、土曜日、2日間かけて撮影しました。ホールでの撮り直しがきかない本番1回の演奏と違って、録画は何度でも取り直しができるので、その分、納得いくものを仕上げるのに、何度も何度も撮りました。ホールでも100%満足の演奏なんてまずできるものではありませんが、撮り続けると終わりの方には、Iちゃんが納得いくものが続けて撮れるようになりました。2日がかり10テイクくらい撮りました。2日目、続けて撮っても、Iちゃんの集中力は下がることなく、むしろどんどん調子を上げてきていたので感心しました。とても物静かな女の子ですが、芯が強く、情熱も秘めている感じです。記念になる素晴らしい作品に仕上がりました。

Nちゃんは、自宅で撮った動画を送ってきてくれました。4、5日前が撮影前最後のレッスンでしたが、その時より数段完成度が高くなっていたことに驚きました。もう付きっきりでレッスンしなくても、ひとりでこんなに最後の仕上げをできるようになったことに感動しました。自粛期間中は、途中からオンライン授業も始まって、忙しかったと思いますが、課題曲チャレンジが決まってから譜読みを始めて(最初はグランミューズ参加の予定でしたが中止になったため)よくここまでできたなぁと思います。

初めての試みでしたが、動画を完成させる過程で自分の演奏を何度も聴くことで、客観的に自分の音を聴く耳もできたし、こういう形でも、十分にいい目標になるのものだと感じました。Iちゃんはこれからまた後半にも参加して4期制覇に向けてまた頑張ります。