前日には雪が降り、心配していましたが、26日はいいお天気で、大翔くんのコンチェルトデビューがより晴れやかなものとなりました。大翔くんは、仲良くさせて頂いている鎌田裕子さんの息子さんです。初めて会ったのが、大翔くんが小3の時で、その頃からいいものを持っているなぁと思っていましたが、もう高校1年生になり、コンチェルトのソリストになるとは!数日前からとても楽しみにしていました。
オーケストラは西東京ジュニアユースオーケストラで、プロの奏者に子供たちも交じって構成されています。なんとこの中には、私のピアノ教室のNちゃんもチェロで、その妹のSちゃんはヴァイオリンで参加しています。
モーツァルトの交響曲第29番が演奏が終わり、ピアノが舞台中央に運ばれると、いよいよコンチェルトのソリストの登場を待つばかり。ほどなくして、モーニングに身を包んだ大翔くんが現れました。それだけで感激なのですが、舞台中央に立った大翔くんの気品あふれるスマートなたたづまいに会場の空気が一変しました。
冒頭のオーケストラのトゥッティが鳴り響くと、堂々としたカデンツァが奏されました。すごい!きらびやかな音色。終始安定した演奏で、もう立派にピアニストになっていました。感動です!素晴らしかったです。
まだステージでの振る舞いは初々しかったけれど、この日がデビューで益々成長していくんだろうな。
コンチェルトの余韻残る休憩の後は、指揮者による解説つきのベートーヴェンの交響曲「田園」。
ピアノという楽器は、孤独になりがちですが、弦楽器や管楽器、パーカッションの人たちは、こうして子供の頃から音楽をみんなで作り上げていくことを経験できることがうらやましく思いました。このオーケストラとの共演は、大翔くんにとって宝ものになったことでしょう。