14日は大城依子先生のリトミック10回シリーズの第5回目でした。今回のテーマは「フレーズ」それから「アウフタクト」。日頃、レッスンの中でフレーズのまとまりを伝えるには、フレーズの山に向かってフレーズの終わりはおさめて、ひと息で歌ってみて、などの表現を使っていますが、さて、リトミックではどう体感するのだろうと興味津々でした。この日は、いつも以上に体を使って色々なエクササイズを行いました。先生の弾くピアノに合わせて手拍子をしたり、歩いたり、まるで創作ダンスのように動いたり。へぇー、こんな感じ方があるんだと、目からうろこの体験ばかり。アウフタクトも然り。小節の途中から始まる音はanacrusis(打点への準備)、次の小節の1拍目はcrusis (打点)これはほんの瞬間のことを指す、その後の弛緩した状態をmetacrusisといい、これは拍子にも絡んで、音楽は常にcrusisに向かってエネルギーをためて、crusisでそれが一瞬で爆発し、直後弛緩した状態から、また次のcrusisに向かってエネルギーをためていく、といった一連の動きの連続であること。このことを野球のバッティングを例に説明して頂いたのが、とてもわかりやすかったです。
音楽は頭だけでなく、心と、体で感じるものがあってこそ魅力的になるもの、ということを再認識した1日でした。